幽霊メイドが棲む古城『Eine Burg』

古城の幽霊メイドや大旦那さまに関わりのある者達が、日々の出来事や、催し物のお知らせを書き連ねています。

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2011.10.30 Sunday

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2011.09.09 Friday

見えナい

110908_225156.jpg
屍人さま 屍人さま

聞いてくださいませ。
大好きだった、私のおばあちゃん。
でもなんだか最近おかしいのです。
髪の色が違うような気がしてしまって。
染めてしまったのでしょうか。
以前はわたしと同じ、緑のきれいな髪でしたのに。


屍人さま 屍人さま

聞いてくださいませ
片目が見えなくて不自由なのです。
グラスにビールも注げない。
何故こんなにも見えにくいのでしょうか。
なぜ、包帯なんて巻いてあるのでしょう。


屍人さま 屍人さま

聞いてくださいませ。
目が見えなくなって、おばあちゃんと一緒に病院へ行きましたの。
そこは真っ白で、何も無いお部屋でした。
でも、いつのまにかわたしの左目から流れる液体とおんなじ色に染まっていったのです。
これは涙なのでしょうか。
それとも、


屍人さま 屍人さま

聞いてくださいませ。
わたし、どうして片目が見えなくなったのか覚えていませんの。
何かが飛んできたような…。
破片だったのでしょうか。
指だったのでしょうか。


屍人さま 屍人さま

聞いてくださいませ
病院に来てくれたおばあちゃんに、どうして目が見えなくなったのか、聞いてみたのです。
そうしたら、いきなりおばあちゃんがナイフで切り付けてきたのです。
首からあふれる血で、ブラウスが真っ赤で。


ああ、だからこの部屋は赤いのですね。
涙ではなくて血の色でした。


屍人さま 屍人さま

聞いてくださいませ。
やっぱりおばあちゃんはおばあちゃんじゃなかったのでしょうか。
おばあちゃんとおんなじお洋服を着ているから、ずっとおばあちゃんだと思っていたのですけれど。
独り言がひどいのです。
倒れるわたしに目もくれず呟き続けているのです。
おばあちゃんはおばあちゃんなのに、ずっと『おバあちャン、どこ…』って。


血の海のなかで、思い出した事がありますの。
わたし、もう左目は無いのでしたわ。
この包帯のしたには暗い穴が空いているばかり。

以前に、おばあちゃんの持っていたグラスが割れてしまった事がありましたの。
その破片がわたしの左目に刺さって…。
破片を抜こうとおばあちゃんの指が飛び込んで来たのでしたわ。



 と て 、 も  痛か った  タ …… 。

2011.10.30 Sunday

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